
景気低迷期の今、流行っている飲食店のキーワードは「安くて、うまい」です。消費者の財布のひもはしまりがちになりますが、どうしてもランチタイムは外食に頼らざるを得ません。もちろん弁当を持参することもありますが、気温が高くなる夏場はやはり保存状態が気になるところ。また、自分の場合、人気スポットの近くにある「安くて、うまい」店を探すのが基本です。人気スポットは「家賃が高い」ので、その分、食事代に家賃分が上乗せされている、もしくは家賃が高い分、裏通りの店と料金が同じでも、安い原価の素材を使っている等、けっこう懐疑的でした。よって「裏通り、裏通り」と進んでしまうのですが、時間がない時などはやむを得ず、人気スポットの店に入ります。最近、予想を覆す安さとおいしさだったのがT赤坂Bizタワー地下一階にあるシンガポールの中華料理店 海南鶏飯(ハイナンチーファン)赤坂Bizタワー店で提供されている“ゆで鶏定食”850円です。ランチタイムは850円、その他の時間帯は950円なのですが、ランチタイムは確か夕方5時までと長いのも助かります。もともと、海南鶏飯は中国海南島出身の方がシンガポールの華僑に伝えた料理と言われ、ゆでた鶏肉と、その茹で汁で炊いたご飯を食べます。この鶏肉の茹で汁で炊いたご飯は甘味があり、あっさりしたゆで鶏といっしょに食べると「食べ応え感」と「満腹感」を得ることができます。ゆでた鶏は生姜ダレ、チリソース、醤油につけて食べるのですが、3種類のタレがあることで、バラエティのある味を楽しめます。集客力のある赤坂サカス内にあるせいか、平日のみならず、土日もお客を集め、回転率を高めることで、安い値段でも利益を出せるようです。”人が集まる立地に店を出す”、裏通りに比べて出店コストはかかるのかもしれませんが、やはりビジネスを失敗させないためには”立地”が一番大切ですね。