流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


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d0015277_1143251.jpg韓国、台湾と問屋街を歩いてきました。世界的な景気低迷が叫ばれていますが、アジアの街角でも、今しがた失業しましたという感じのヒトも少なくありませんでした。ソウルの南大門にはアクセサリー問屋が約800店舗以上、軒を連ねているのですが、そのなかの店をのぞいていると、一つ38円ほどのピアスを約50個、まとめ買いした男性がいたんですね年齢は50歳くらいでしょうか?男性なのにジュエリーを買い込むなんて、業者さんかなぁ~と眺めていたのですが、失礼ながらファッション関係の仕事をしているようには見えません。そのまま、男性を追いかけていると、突然、路上にござを敷き、先ほど仕入れたピアスを並べ始めました。その場所は日本人観光客が多く通行するため、路上販売に適しているんですね。それをチャンスと捉え、早速、日本人相手の土産店を始めていました。ちなみに、ピアスの売価は約300円。38円で仕入れたものを300円で販売ですから、粗利益率は約85%です。約1時間ほどで、仕入れたピアスを完売すると、再び、問屋街へと舞い戻り、仕入れます。運転資金(といっても1万円前後ですが)ができたので、38円ピアスに加えて、約80円のネックレスを50個ほど仕入れ、再び、日本人観光客の通行量の多い地区に出向き、路上販売しています。失業しても、生活が苦しくても生き抜こうとする姿勢を見ているとバイタリティーが溢れんばかりの様子に感激と恐怖心を感じました。彼らのように、国にも頼ることなく生き抜こうとする国民と、政府の補助金に慣れた国民が、国際社会で競争すると勝敗は明らかです。政府の支援は有難いですが、過保護になり過ぎて”生き抜く力”を失ってしまうと、逆に危険です。どうやら景気回復の起爆剤は、お金をばらまくことではなく、ネット上での医薬品売買規制を設けないなど、自由に商売できる環境を創ることではないでしょうか?
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# by koto-style | 2009-03-10 11:01 | コンビニ他
d0015277_0172389.jpg景気低迷による先行き不透明感の強まり、リストラや派遣契約解除など、雇用不安が高まる中、個人消費の低迷が深刻化しています。そんな中、人気急上昇中なのがスーパーセンターです。スーパーセンターとは、ワンフロア1000坪以上の売場に食品、衣類、ホームウェア、すなわち衣食住を品揃えし、一箇所の集中レジで精算する方式のスーパー・スーパーマーケットです。ワンフロアでかつ、レジを一箇所に集中したことでレジの人員を最低限に抑え、陳列什器も可能な限り使わず、商品を段ボールのまま並べることで販売コストを削減しています。一回の品出し(商品を売場に並べること)の数量が、通常のスーパーマーケットの2倍以上なので、その分、陳列回数を減らすことができ、作業効率を高めることができ、人件費を削減できます。さらに、建物も平屋建てにすることで、通常の2階建て、3階建てのスーパーマーケットに比べ、建設コストを3割以上カットできるなど、安売りできるための工夫がなされています。そんな努力のかいもあって、スーパーセンターの商品価格は一般のスーパーマーケットと比べ、常時、1割以上、安くなっています。また、毎日が低価格、Every Day Low Price(EDLP)を掲げ、チラシもほとんどまきません。つまり、チラシのコストさえも削減し、低価格化を目指しているわけです。現在のところイオンスーパーセンター、関西圏ではスーパーセンターオークワなど首都圏以外の郊外部において展開されていますが、近年、買い手、借り手のつかなかった工業団地が転用され、スーパーセンター用地として利用されてきました。原油代の急落に伴い、レギュラーガソリンの価格も地域によっては100円を切ったため、消費者の間でも、値段が安いのであれば、多少、遠くても足をのばそうという気分になってきました。2009年はスーパーセンターがブレークする予感がしますね。
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# by koto-style | 2008-12-20 00:16 | スーパーマーケット
d0015277_1226722.jpg今、東京銀座界隈にはブランド品のリサイクルショップが大盛況になっています。というのは銀座のクラブで働く女性たちが、客数減のため、収入が減少。その穴埋めのため、客からゲットしたブランド品を売却し現金化しているからです。さらに追い打ちをかけるように、ブランド物の並行輸入品を販売する店において”円高差益還元セール”などをしかけるものですから、新品並行物も値下がりしているため、連動して中古品市場も値下がりするわけです。先日も東京流通センターで開催された質流れ品の展示即売会では正規代理店価格の1割程度の値段で、ルイヴィトンのバッグがワゴンに山積みされていました。その光景はもはや高級ブランドというものではなく、100円ショップで売られているビニール製の袋のような感覚で無造作に並べられていました。消費者が抱く「質流れ品」に関するイメージも変化しています。以前は、生活に困っているため質に入れるという生活困窮型の利用が主でしたが、現在では、今の商品に飽きたので売却し、そこで得た資金に、いくらかのお金をたして、新たな商品を買うといった「生活エンジョイ型」の利用へと変わっています。バーゲン会場では女性同士が怒声を上げながら、商品を取り合うなど、かなりヒートアップしていました(笑)。ちなみにエルメスのバック類も今やたたき売り状態。通称ケリーバックと呼ばれるものは、色や素材によっては人気が高く、正規代理店で購入したものを転売。プレミアム価格で販売する、いわゆる「バック転がし」と呼ばれる人までも出現しましたが、NY市場の株価暴落とともに、ケリーバック価格も暴落。ピーク時のプライスの最大4割程度で販売している店もあります。いずれにしても、ブランドバック、今が買いです!今なら、まとめ買いできる価格帯です!個人消費が回復し、日本経済が再び上向くことを期待したいですね。
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# by koto-style | 2008-11-17 12:25 | コンビニ他
d0015277_1021029.jpgロードサイド等に大型店の進出によって人の流れが変わり、一時は閑古鳥の鳴いた第一牧志公設市場でしたが、1990年代になり、沖縄への観光客の数が増えたことで市場再生の突破口になりました。当時、那覇市に特別な観光スポットはなく、本島北部へ向かう観光客の通過点であり、離島へ向かう観光客の乗り換え地点に過ぎませんでした。そこで市場関係者は観光客を那覇市に足留めさせるため、公設市場を観光スポットにすることを検討しました。そのために、この市場を沖縄の生活文化が感じられる場所、沖縄文化の発信源として開発していこうと考えたんです」 さっそく、関係者は上海の市場を見学に行った。そこで見たのは、市場が観光スポットとして成立している現実であった。「市場では、観光客が買ったものを2階で調理してもらって、そこで食べていた。上海の市場で見たこの“持ち上げ方式”を、うちの市場にも取り入れようということになったんです」(市場関係者) 牧志公設市場が「観光客が訪れる市場」を目指して“持ち上げ方式”を始めたのは平成元年のこと。公設市場の組合だけではなく、県のコンテンツビューローや観光協会とスクラムを組み、官民一体となって乗り出した事業でした。そして、このシステムが大当たりしたんですね。市場といえば、その土地その土地の独自の食文化に触れられる場所ですが、観光客がせっかく美味しそうなものを見つけても、なま物なので家に持ち帰ることはできません。そこで「さあ、ここで今、食べていってください」というこのシステムは、まさしく観光客のニーズに応えるものでした。沖縄の海でとれたものが、その場で食べられることは、観光客の噂となり、今ではガイドブックにも掲載されるほどの観光スポットへと成長しました。何気ないサービスかもしれませんが、食べたい物を、その場で食べさせる。観光客は感動しますよね。
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# by koto-style | 2008-10-13 10:16 | コンビニ他
d0015277_2231989.jpg東京都足立区にイトーヨーカ堂の低価格業態ザ・プライスが復活しました。復活というのは、以前にもザ・プライス業態を展開していたのですが、消費者のラグジュアリーなニーズに対応するため同業態を閉鎖。そして、物価高により低価格志向が強まった今、再度、出店に至ったようです。ザ・プライスでは食品を中心に約1万6千点となっており、通常のイトーヨーカ堂と比べアイテム数を約30%絞り込み、地域の消費者が本当に必要とする商品だけを品揃えしています。当然、在庫コストも低減するため、イトーヨーカ堂よりもナショナルブランドの商品が1割から3割安で販売されています。オープンしてからまだ4日ほどですが、人気は上々です。今後、大手スーパーマーケットチェーンでは原点回帰するのではないかと感じます。というのは、スーパーマーケットという業態は消費者にいいモノを安く売るために開発されたものです。ところがこの10年、スーパーマーケット間の競争が激しくなると、スーパーマーケット各社は消費者がより快適な空間でショッピングを楽しめるよう、ハイグレードな店づくりを進めました。最近では百貨店のように接客に重きを置いた売場となり、セルフサービスで店員さんに気兼ねすることなくショッピングできるという本来のスーパーマーケットの「よさ」が失われてきていました。まさに「サービスメタボリック」、過剰サービスです。接客をすれば消費者が喜ぶというのは、売り手が勝手に考える妄想ではないでしょうか?そもそもスーパーマーケットで購入する食料品や実用衣料品は定番、すなわち買う人は決まったモノを買う傾向が強いので接客など不要だと思いませんか?それよりも、いつもお客が買うモノを徹底的に安く販売する仕組みをつくることこそが、本来のスーパーマーケットの役割ではないでしょうか? ザ・プライスの安さ、今後も増えることを期待したいです。
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# by koto-style | 2008-09-02 22:13 | スーパーマーケット
d0015277_21594116.jpg商店街が衰退して久しいですが、今、新たな商店街が形成されて盛り上がっているエリアがあります。それがJR目黒駅から徒歩約15分、目黒通り沿いに約60の家具屋が集まるファニチャーストリートです。今から約20年前には、ミニクーパーなどのクラシカルな欧州車を扱うカーブティックが軒を連ねていました。イギリス車を販売するので、イギリスから直輸入にした家具を置き演出する店も少なくありませんでした。そのうち、家具の引き合いが増えるにつれ、クラッシックカーの取り扱いは減り、家具屋さんが集まってきました。ただし、家具屋さんといっても、いわゆる大塚家具のような量販店で販売しているようなモデルではなく、1960年代に製造された、ヴィンテージファニチャーをリノベーション、つまり部品やファブリックを新品に張り替えるなど限りなく新品に修繕したものです。従って、多くの品が一点ものなので、大切に使いたくなります。ちなみに値段は安いもので15万円前後ですから、買えない金額ではありません。なによりも大量生産時代に入る前のヴィンテージファニチャーは職人さんによる手作りの部分が多く、現代のコストや生産性を考慮した家具と比べて、味のあるデザインであり、愛着がわいてきそうです。最近では目黒通り周辺の個性的な家具店やカフェ・レストランが連携し、目黒インテリアショップスコミュニティーを結成。オークションや展示会などのイベントを行ったり、ポータルサイトを開設するなど、店舗同士がゆるやかにつながりはじめました。従来の商店街組織とは異なり、行政等に対し権利を主張する集団ではなく、あくまでも趣味嗜好が似ている店が集まったインスタントコミュニティーです。街区全体に流れる空気は、家具を売買するというよりも、家具好きが集まるカフェといった感じです。好きなもの同士が集まる空間、それが次世代商店街ではないでしょうか?
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# by koto-style | 2008-08-06 22:09 | コンビニ他
d0015277_0442425.jpg物価高になっても売り手側はいたずらに値上げすることはできません。というのは、値段が上がることで、お客様が店に来なくなるのではないか?と懸念しているからです。従って各店舗では自店に最も来て欲しいお客が喜びそうな商品に関しては利益を度外視して激安で販売しています。例えばドラッグストアでは若者層の来店を促すため、インスタント麺やペットボトル飲料などを一般のスーパーマーケットよりも1割~3割安い価格で販売しています。またホームセンターでお得なのはティッシュ&トイレットペーパーです。ただし、5個入りパックをまとめて5セット、すなわち25個単位で販売されていますので、グループで買い物し、後で分けてもよいでしょう。さて、最近、はまっているのが業務用のスーパーマーケットです。もともとは喫茶店や小料理屋さんといった小さな外食店向けに食料品を供給する問屋さんですが、最近では一般の方の利用も歓迎しています。たとえば、ハム・ソーセージなどは一般のスーパーマーケットの約半額、ただし量は10人分くらいあります。小分けして冷凍できるものは冷凍し、使用する時に解凍しながら使うと、お得感があります。さらに、品不足が報じられているバターも業務用スーパーでは、なんとか品揃えされていることが多いです。ケーキ店や喫茶店ではバターがないと困りますものね。もちろん、バターの値段も一般のスーパーマーケットに比べて20円~30円安くなっています。食品卸売業者は物流コストを削減するために、小規模の飲食店に対して、食材を配達するサービスを止めたところも多いです。その結果、食材の配達を受けられない小規模飲食店などを対象に、店主自らが買い出しに行き、現金で決済し、自分で持ち帰る業態「キャッシュ&キャリー」が増えてきました。業務用スーパーを使いこなし節約の努力をしないで乗り切りたいものですね。
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# by koto-style | 2008-07-08 00:43 | スーパーマーケット