流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

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d0015277_23492011.jpgニューヨークと言えば大都市ですので、銀座のように大きな百貨店や老舗専門店などが林立しているといったイメージですが、元気なパパママストアも密集しています。ただ、モノを売る店であっても、物販は副次的なものであって、体験や経験を売っているんですね。マンハッタンの自転車店に行くと当然、自転車は売られていますが、それ以上に自転車のツーリングツアーや自転車レース観戦ツアーなどを販売しています。つまり、壊れない商品の場合、購買頻度は壊れるまでは買い替えないものですが、購入後の使い方、すなわちツーリングやツアーというものは、商品を買ってからも買う機会があるサービス商品のため、来店頻度までもアップします。モノを売るのではなく、その商品を使って得ることのできる体験を売る、それがニューヨークスタイルのようです。ちなみに、スーパーマーケットの二階には直営の料理教室が併設されるなど、単に食材を供給するだけでなく、食卓提案、すなわち新鮮な食材を使い、おいしい家庭料理のあるライフスタイルを売っているわけですね。モノを売るという行為は、スケールメリットのある大企業ほど大量仕入、大量販売により安く売ることができ、小規模店では価格競争力という面では勝てません。従ってモノを売るのではなく、商品の使い方、食べさせ方、楽しみ方を教えるといったサービス収入は、まるまる粗利益になりますので、収益面において貢献できます。自転車店も売場というよりも、その店で買った客のたまり場となり、サービス商品を買っているようでした。

「成熟化した消費社会では体験を売る」

マンハッタンにて感じました。
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by koto-style | 2007-05-14 23:46 | コンビニ他