流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


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d0015277_10521567.jpgシカゴの中心部から地下鉄で約10分、リンカーンパークにあるトレーダズジョーを訪ねました。売場面積は約120坪、シカゴでも小型店に分類されます。リンカーンパーク地区は世田谷区の馬事公苑周辺と似た雰囲気です。タウンハウス型の住宅街と低層の商業集積があります。GAP、ホームデポ、ホールフーズ、書店のボーダーズなど、主として中堅所得者層をターゲットにした商店が自然発生的に集まったエリアです。なかでも異色な店舗がトレーダーズジョー(以下、ジョー)という冷凍食品とワインを主体とした食品スーパーです。スーパーと言えば、カラフルな野菜や新鮮な魚、カットしたての精肉といったものをディスプレイし、購買意欲を喚起するのが一般的ですが、ジョーでは生鮮食品はサラダ用の袋詰めカット野菜を除いては、ほとんど見かけません。冷食の他は、日持ちする菓子類、缶詰など、グローサリーと呼ばれる食品のみを扱っています。一つ一つの商品にはイラスト入りの愛らしいPOPが書かれ、ワンポイントアドバイスが書かれています。どうやら、競争の激しい生鮮部門は思いっきって切り捨て、冷凍食品とワインに関してはバイヤーが世界中からコストパフォーマンスの高いものを集め、大型店を凌駕する品揃えを行い、商圏内で一定の地位を築いています。大型食品スーパーに立ち寄った後、二番目にお客が寄る店の中で一番を目指したい。つまり、トップを目指すのではなく、得意分野に絞りこみ、その中で1番になる。その割り切りがジョーの魅力であり強さではないでしょうか。

「ナンバー2グループの中でナンバー1を狙う店もある」

トレーダーズジョーで感じました。
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by koto-style | 2006-05-06 10:50 | スーパーマーケット