「ほっ」と。キャンペーン

流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

<   2005年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

d0015277_12244289.jpg江東区のアメ横と呼ばれる、砂町銀座商店街を歩きました。魚屋さん、肉屋さん、八百屋さんなど、いわゆるパパママストアが、全長660mの街区に約100店舗、集積しています。店頭では、いらっしゃい、いらっしゃいと威勢のよい掛け声をかけながら、店主自ら、お客様を呼び込んでいます。砂町銀座は都内でも屈指のブランド力を誇る商店街であり、「鮮度が高く、安くて、うまい」というイメージが地域客の間で定着しています。今日も400円前後でカツオの刺身が売られていました。くりっとしたアイパーの髪型をした、鳥羽一郎風のスタッフから「にんにく、ぶっかけると、すぐに食べられるよ」と声をかけられると、思わずカゴに入れてしまいますね。さて、元気のある商店街では、お客様に対し「できること」を明確に提示しています。例えば、横浜・元町では「舶来品が豊富」、秋葉原では「電気街」、かっば橋では「食器街」というように、その商店街がお客様に対し、提供できる便益が、そのままブランドイメージとして築かれています。また、あるディスカウントストアでは、必ずしもすべての商品が安いわけではないのですが、LVの財布(5万円未満のもの)、ティファニーのネックレス(2万円前後のもの)が他店を圧倒する安さであると、他の商品が競合より高くても、お客様は安いと感じるようです。賢い店では、すべての分野ではなく、一つか二つ、特定分野において、圧倒的な安さと品揃えを誇り、ブランドイメージを確立し、自店の存在をお客様の記憶に残し、売上アップにつなげています。

「売上はブランドイメージで変わる」

砂町銀座商店街にて感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-30 12:23 | コンビニ他
d0015277_12224774.jpg昭和40年代に建設された多くの公共住宅は、5階建て以下の場合、エレベーターが設置されていませんでした。足が不自由になると、一階のポストまで、郵便物を取りに行くことさえも難儀になります。建築物は30年、40年後に求められる機能を考え、設計することが大切であると実感しています。さて、GMSという何でも揃う小売業態が出現し、20年以上経過しますが、この販売方法は子育て世代の利便性を重視した商売のやり方です。対象とするお客様が加齢し、足腰が弱まってきますと、店内を歩き回って選ぶ楽しみは、そのまま魅力から不便へと変わって行きます。我が家の目の前にも、GMSがあり、その恩恵を頂いておりますが、40年後も、地域のお客様が品揃えの豊富さに魅力を感じるかどうかは疑問です。今朝、午前6時30分ごろ、江東区辰巳団地を自転車で走っていると、人だかりができ、賑わいのある広場がありました。近づいていくと、いわゆる野菜の行商の方がパラソルを開き、キャベツやきゅうり、ネギ、なすび、とうもろこしなどを販売しているんですね。GMSで3本198円で販売されているネギが、3本で150円。うれしくなって、思わず二束買ってしまいました。30代の方と70代の方では生活時間帯が異なります。子育て世代は会社帰りの午後10時ごろまで、店が開いているほうが便利ですが、70代を超えると午前6時台に、その朝、仕入れてきたものを購入できるほうが喜ばれますね。お客の家の前まで訪問し、商品を広げて売る移動販売。まさにシニア時代の売り方ですね。

「求められる販売形態は、加齢とともに変化する」

辰巳団地の朝市にて感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-21 12:21 | ショッピングセンター
d0015277_12183451.jpg新聞折込の求人広告を見ていますと、ホームセンター、ファミリーレストランの求人が目立って参りました。有楽町線豊洲駅前の巴コーポレーション工場跡地(8014坪)に、スーパービバホームを核店舗としたショッピングセンターが建設され、オープン準備に入っています。現在、江東区では小売業の総売場面積のうち、なんと8割がイオンとイトーヨーカ堂で占められています。さらにスーパービバホーム、ホームセンターコーナンなどの新店のオープンにより、区内における大型店比率は高まることが予想されます。確かに大型店は、品揃えも豊富で、選ぶ楽しみ、新しいものと出会えるワクワク感があります。一方、買うものが決まっている時、時間に余裕がない時などには、個人経営の小型店はショートタイムショッピングを実現するためにも欠かせない存在です。都市部ではは、夫婦共稼ぎが一般的なため、買物時間の短縮化が求められています。同じアパートに住む方と話をしますと、より食品に特化したスーパーマーケットの出現が望まれていますね。一人世帯の場合、コンビニエンスストアでも事足りますが、やはり家族世帯の場合、肉、魚、野菜の生鮮三品が揃う、小型食品スーパーが便利です。同じ地域に住む、お客様であっても、平日はスピーディーに買物できるというニーズが優先され、休日は、豊富な商品の中から選ぶ楽しみを得られるニーズが優先されます。市場が成熟化してくると、曜日別のみならず、時間帯別に顧客ニーズを細分化し、売場作りをすることが求められていますね。

「小回りがきく店舗が求められている」

地域の方と話しながら感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-13 12:18 | ショッピングセンター
d0015277_1939862.jpg夕食の材料を買うため、イオン東雲ショッピングセンターを歩いていると、思わず、ビールコーナーで立ち止まりました。「江東区みどりの公園MAP」というもので、区内にある公園一覧が書かれていました。もともと、お酒は飲まないのですが、公園マップを見ていると「海風に吹かれながら、ビールでも飲みたいな」という気分になり、350mlのビールを6本、買ってしまいました。おそらく「ビールはいかがですか」と声をかけられても、「いらない」と答えていたと思います。商品そのものの宣伝ではなく、商品購入後に得られる体験をイメージさせることができれば、「欲しい」という気持ちになりますね。また、地元の自転車屋さんに寄ると、店主の方が手作りされた江東区サイクリングマップがカウンターに置かれていました。マップを見ていると、「自転車で運河沿いを走りたいな」という気持ちになるんですね。次に買い換えるときは、もちろん、その店で買おうと思います。今、消費者は欲しいもの、必要なものはなく、すべてが買い替え需要といっても過言ではありません。つまり、品質による差別化が困難な昨今、購入後、どのような体験を得ることができるのか。具体的に明示できると、欲しい気持ちは喚起されますね。ちまたでは、4年に一度の都議会議員選挙があり、候補予定者の方による広報活動が行われています。もちろん候補者の人柄や能力も大切ですが差別化が難しいです。当選後、有権者に対して、どのような体験を提供してくれるのか。明確に示せた候補者の方に投票したくなりますね。

「購入後の体験をイメージできると購買意欲は喚起される」

ジャスコ東雲店にて感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-12 19:39 | ショッピングセンター
d0015277_19223936.jpg今日は午後7時からサッカーの大会があるせいか、夕方6時40分頃、有楽町線・辰巳駅の改札口を出ると足早に階段を上る人が目立ちました。自分もサッカーを観戦しながら食事をしたかったので、GMSにすぐに食べられる刺身を買いに出かけました。午後7時を過ぎると見切り品が出るので、思いがけない掘り出し物に出会うことがあります。売場に入ると、今が食べ頃の茨城産・アンデスメロンが並べられ、甘い香りを放っていました。カフェテリア式レストランやスーパーマーケットでは、入口付近に主食ではなく、ジューシーなフルーツやケーキを置いているため、ついつい食べるつもりではなくても、買ってしまいます。もし、無駄遣いしたと思ったら、必死で半額シールの貼られた商品を探し、帳尻を合わせます。鮮魚コーナーに行くと、運よく半額の中とろマグロ&カツオの柵を見つけ、かごに入れました。そのまま、会計するため、そのままレジに向かったのですが、100メートル以上歩くため、2品の刺身を買うのに10分以上、かかりました。週末に、まとめ買いする時は品揃え豊富な大型店が便利ですが、平日の夕方、急いでご飯を作りたい時は、大型店では不必要な売場も歩くため、かえって不便です。生活者として便利な町は大型店と小型店が共存できている地域です。江東区内でも門前仲町から木場エリアにかけては大型店、小型店、そしてパパママストアと呼ばれる個人商店があり、TPOに応じて使い分けできます。消費者が業態を選択できる町こそ、成熟した地域ではないでしょうか。

「大型店と小型店が共存する町は住みやすい」

門前仲町を歩きながら感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-08 19:17 | ショッピングセンター
d0015277_12272171.jpg日曜日、午前1時頃、牛乳を切らしたので、江東区東雲にあるイオンSCに出かけました。通常の週末であれば、深夜であっても駐車場は6割ほど埋まっているのですが、あいにく土曜日の夕方から夜にかけて雨が降ったせいでしょうか。比較的空いている印象を持ちました。店内に入ると、20代~30代のご夫婦や家族連れが買物カートいっぱいに商品を載せ、売場を歩き回っていました。ふと、精肉売場の前を見ると、車椅子に乗った60代の方のグループが、介護の方と一緒に商品を手に取りながら売場を回っていました。介護の方いわく、24時間営業になって便利になったと言います。というのは、昼間、障害を持たれた方がスーパーマーケットなどに出かけると、健常者のお客様が買物されているため、「車椅子が邪魔になってはいけない」と、気兼ねする方もいるそうです。また、車椅子の方とお客様がぶつかることもあるため、お互いに危険だそうです。深夜であれば、昼間に比べ、お客様の数が少なくなるため、障害を持たれた方やベビーカーを押しながら買物される方は、ゆったりと、落ち着いて買物できるそうです。イオンではハートビル法という法律に基づき、段差をなくし、車椅子でも、利用しやすい売場に設計されています。車椅子で動かれる方やベビーカーを押して買物される方が昼間でも、気持ちよく買物できるよう、建物のハード面に加え、お客様自身(もちろん自分も含まれています)のハート面においても、お体の不自由な方の視線を持つことが大切なんですね。

「予想外のニーズが顧客のハートをつかむ」

江東区東雲のイオンにて感じました。
[PR]
by koto-style | 2005-06-05 12:26 | ショッピングセンター