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流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「スーパーマーケットの役割はいいモノを安く売ることである」

d0015277_2231989.jpg東京都足立区にイトーヨーカ堂の低価格業態ザ・プライスが復活しました。復活というのは、以前にもザ・プライス業態を展開していたのですが、消費者のラグジュアリーなニーズに対応するため同業態を閉鎖。そして、物価高により低価格志向が強まった今、再度、出店に至ったようです。ザ・プライスでは食品を中心に約1万6千点となっており、通常のイトーヨーカ堂と比べアイテム数を約30%絞り込み、地域の消費者が本当に必要とする商品だけを品揃えしています。当然、在庫コストも低減するため、イトーヨーカ堂よりもナショナルブランドの商品が1割から3割安で販売されています。オープンしてからまだ4日ほどですが、人気は上々です。今後、大手スーパーマーケットチェーンでは原点回帰するのではないかと感じます。というのは、スーパーマーケットという業態は消費者にいいモノを安く売るために開発されたものです。ところがこの10年、スーパーマーケット間の競争が激しくなると、スーパーマーケット各社は消費者がより快適な空間でショッピングを楽しめるよう、ハイグレードな店づくりを進めました。最近では百貨店のように接客に重きを置いた売場となり、セルフサービスで店員さんに気兼ねすることなくショッピングできるという本来のスーパーマーケットの「よさ」が失われてきていました。まさに「サービスメタボリック」、過剰サービスです。接客をすれば消費者が喜ぶというのは、売り手が勝手に考える妄想ではないでしょうか?そもそもスーパーマーケットで購入する食料品や実用衣料品は定番、すなわち買う人は決まったモノを買う傾向が強いので接客など不要だと思いませんか?それよりも、いつもお客が買うモノを徹底的に安く販売する仕組みをつくることこそが、本来のスーパーマーケットの役割ではないでしょうか? ザ・プライスの安さ、今後も増えることを期待したいです。
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by koto-style | 2008-09-02 22:13 | スーパーマーケット