流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「次世代商店街は好きなもの同士が集まる空間となる」

d0015277_21594116.jpg商店街が衰退して久しいですが、今、新たな商店街が形成されて盛り上がっているエリアがあります。それがJR目黒駅から徒歩約15分、目黒通り沿いに約60の家具屋が集まるファニチャーストリートです。今から約20年前には、ミニクーパーなどのクラシカルな欧州車を扱うカーブティックが軒を連ねていました。イギリス車を販売するので、イギリスから直輸入にした家具を置き演出する店も少なくありませんでした。そのうち、家具の引き合いが増えるにつれ、クラッシックカーの取り扱いは減り、家具屋さんが集まってきました。ただし、家具屋さんといっても、いわゆる大塚家具のような量販店で販売しているようなモデルではなく、1960年代に製造された、ヴィンテージファニチャーをリノベーション、つまり部品やファブリックを新品に張り替えるなど限りなく新品に修繕したものです。従って、多くの品が一点ものなので、大切に使いたくなります。ちなみに値段は安いもので15万円前後ですから、買えない金額ではありません。なによりも大量生産時代に入る前のヴィンテージファニチャーは職人さんによる手作りの部分が多く、現代のコストや生産性を考慮した家具と比べて、味のあるデザインであり、愛着がわいてきそうです。最近では目黒通り周辺の個性的な家具店やカフェ・レストランが連携し、目黒インテリアショップスコミュニティーを結成。オークションや展示会などのイベントを行ったり、ポータルサイトを開設するなど、店舗同士がゆるやかにつながりはじめました。従来の商店街組織とは異なり、行政等に対し権利を主張する集団ではなく、あくまでも趣味嗜好が似ている店が集まったインスタントコミュニティーです。街区全体に流れる空気は、家具を売買するというよりも、家具好きが集まるカフェといった感じです。好きなもの同士が集まる空間、それが次世代商店街ではないでしょうか?
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by koto-style | 2008-08-06 22:09 | コンビニ他