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流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「悪天候の日に買い物する」

「悪天候の日に買い物する」_d0015277_19264766.jpg東京地方は珍しく積雪が5cmを超えるなど、交通機関も乱れています。幸いなことに、今日は自宅作業のため、出かけないのですが、冷蔵庫の中は空っぽ。雪のなかスーパーマーケットに足を運びました。今日は節分のため、売場では恵方巻きの販売に力を入れていましたが、あいにくの天気のため、いつもの休日と比べて客数は約3分の1。恵方巻きは節分の時に食べると無病息災で過ごせるという言い伝えを根拠に、関西の海苔業界を中心に海苔消費を喚起するために”節分の日に巻き寿司を食べよう”というキャンペーンが、ここ4~5年、盛んに行われるようになってきました。総菜関係の会社では深夜3時頃に出社し、恵方巻きを作り始めるのですが、今日のように大雪が降ってしまうと、客足が減ってしまい大量に売れ残ってしまいます。もちろん天気予報である程度、客足が減ることは予測できましたが、節分の日は年に一度しかありません。クリスマスが終わるとクリスマスケーキが売れないように、今日しか価値を持たない商品は、今日売らざるを得ないため値段を下げても、売り切ろうとします。競争が激しくなっている流通業において、売り手が重視していることの一つが客数です。その客数を確保するために、儲けを度外視した目玉商品を用意し、お客の来店意欲を喚起するわけですね。店に来るきっかけとして、年中行事にちなんだ商品を販売するわけです。しかし、売り手が意図的に来店動機をつくっても、やはり天気には勝てず、計画していた客数を確保することは困難です。ですから、天気の悪い日に買い物すると、生鮮三品など保存がきかない商品は、晴れた日よりも割安で買えることもあります。「だったら、毎日、雨がいいなあ」なんて思いますが、雨が続くと農産、海産物の入荷が減るので価格は上昇します。予想外の悪天候は、まさに買い物日和ではないでしょうか!

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by koto-style | 2008-02-03 19:25 | スーパーマーケット