流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「街路を狭くし、賑わいを創出する」

d0015277_19135936.jpg東京、京都、横浜の三箇所において、繁盛している商店街の特徴がありました。それは、車が一台ほどしか通行できない道幅の商店街では賑わいがあるんですね。ちょうど、すれ違う際に軽く、通行人同士の肩が触れるくらいの距離感は、世知辛い世の中、かえって喜ばれているようです。(大型ショッピングセンターの場合、肩が触れ合うほどの狭い通路は顧客満足度を低下させます)新宿から中央線で5分、中野サンモール商店街は都心で最も近い住宅地隣接型の商店街です。店主の客寄せの声や、ありがとうございましたの声が、商店街の中をこだまし、POPをでかでかと貼った店頭は、否応がなしに人ごみができ、賑わった雰囲気となります。その賑わいが人を呼び込み、歩いているだけで、なんだか楽しい気分、何か新しいもの、愉快な体験ができそうな気分になります。そう、繁盛している商店街は店主の声が響き、お客が「○○下さい」といった声がBGMとなり、街区全体が盛り上がっているんですね。値段は大型店とほぼ同じもしくは、やや高いくらいですが、決して、消費者は不満げな顔をしていません。そう商店街は大型SCとは全く別物です。モノを買うということでは共通していますが、モノを売買する場ではなく、あくまでも、店主と客、客と客が触れ合う場所なのです。商店街が求められる快適な商業空間とは単にエアコンが効いた空間というわけではなく、人の袖が触れ合うほどの「狭さ」と、そこで生きる人の息遣いが聞こえる雰囲気作りが、商店街業態のあるべき姿の一つではないでしょうか。

「街路を狭くし、賑わいを創出する」

中野サンロードで感じました。
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by koto-style | 2007-02-17 19:13 | コンビニ他