流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


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「圧倒的に強い分野を一つ持つと広域から集客できる」

d0015277_2144111.jpgマンハッタンで一番スーパーマーケットに対して口うるさく評価するのは、ゲイ(同性愛者)のカップルの方々です。彼らは女性以上に繊細な感度を持ち、売場のディスプレイや、取り扱って欲しい商品、成分表示に書かれている内容などを細かくチェックし、改善点があればスタッフに「こうしたらいい」と建設的な意見を延べます。チェルシー地区にあるGarden of EdenはNYの知的ゲイの間で人気ナンバーワン食品スーパーです(もちろん、ゲイの方ばかりではありません。一般客が9割以上です)。確かに売場を見回すと、それっぽい人が多いなぁ~と思いながら、オーガニック牛乳を手にとっていました。天井からは籐で作られたバスケットが吊るされ、農産物の産地にある穀物倉庫に迷い込んだような雰囲気を演出しています。売場面積は60坪程度で、マンハッタンの中では最も小型店に分類されますが、ハドソン川を越えたニュージャージー州からも集客しています。その秘密はオリーブバーにありました。日本で言う漬物といった意味合いのもので、約30種類以上、品揃えされています。お客は好きなものを、好きな量だけ購入することができます。好きな方は50gくらいずつ小分けして、何種類も買われています。小さな売場面積であっても、大きな競合と戦わなければいけない時の必勝法は、特定の分野において競合を凌駕する品揃えを行うことですね。しかし、NYのスーパーマーケットは家庭向け、ゲイ向け、平日向け、週末向けといったように、TPOに応じて細分化され、競争の激しさを窺わせます。

「圧倒的に強い分野を一つ持つと広域から集客できる」

Garden of Edenで感じました。
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by koto-style | 2006-03-21 21:43 | スーパーマーケット