流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「公開経営スタイルによってコストダウンを図る」

d0015277_2102816.jpgWegmans(ウェグマンズ),Fairway(フェアウェー),Balducci’s(バルドゥッチ)、NYの食品スーパーで働いている人は「精肉のことなら俺にまかせろ」「青果物ならば、俺に聞け」「チーズのことなら、何でも相談してね」といったように、自分の任務に対して誇りを持って仕事しています。青果を除き、鮮魚、精肉、総菜(デリ)部門の加工場は各コーナーの中央部にあり、スタッフが調理・加工しているシーンがお客から完全に見えます。黒人のシェフが真っ白の調理服を着て、手早く、鮮やかに包丁をさばく手つきは、料理をしているというよりも、ダンスを踊っているかのようにリズミカルに動いています。かっこいいだけでなく、無駄のない所作で手際よく作業していると「きっと、うまいんだろうな」と連想し、思わず買上点数もアップします。バックヤード作業さえも、お客に見せ、購買を促進するスタイルは文字通り「全員営業体制」をとっています。作業を見せる経営スタイルは、アメリカ社会の多様性から生まれたようです。加工している様子、調理シーンを見せることで「うそ、隠し事はない」ことを、言葉を使わずに伝えることができます。消費者も「自分の目で確かめ」、納得して購入するため、店側にクレームを言えません(それでも言う人はいるそうですが)。売り手と買い手のトラブルを未然に防ぎ、さらに買上点数もアップする公開経営スタイルが普及したのも頷けます。企業にとってクレーム処理はコストです。けち臭く削減するのではなく、お客に喜ばれながらコストを削る手法、早速、真似たいと思います。

「公開経営スタイルによってコストダウンを図る」

NYの食品スーパーで感じました。
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by koto-style | 2006-03-08 20:59 | スーパーマーケット