流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


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「言葉を使って商売できることに感謝する」

d0015277_20483098.jpg2001年9.11テロ事件の現場、世界貿易センター(WTC)跡地を訪ねました。現場は瓦礫を取り除いたままの状態を残し、テロの惨状を伝え、訪れる人は神妙な面持ちでテロの凄惨さが心に焼き付けてられているようでした。旧WTCを見学し、振り返るとCentury21というディスカウントデパート(DD)があります。小売店やレストランを調査するザガットという媒体にて、ニューヨークで最も支持されるDDと評された同店は開店から閉店までお客が途切れることはありません。一般百貨店で売られている価格の3割、4割引きは当たり前、モノによっては5割引といった商品もあります。さっきまで沈痛な面持ちでWTC前を歩いていた方がCentury21に入店した瞬間、顔がぱ~っと明るく、うきうきした表情になり店奥へと進んで行きます。多国籍国家で言葉が通じないお客様がいらっしゃると、品質などの付加価値を言葉でコミュニケーションできないいため、「安い」ということが絶対的な尺度として評価されます。その結果、薄利多売のビジネススタイルが発達したのではないでしょうか。もちろん、言葉が通じないからといって無言で接客するわけではありません。スタッフとお客がそれぞれの国の言葉で挨拶を交わし、お互いに敵意がないことを確認しています。NYの店で買い物しながら、改めて日本の売場にて、言葉を使い、商品やサービスの付加価値をお客様に伝えられることのありがたさを感じました。せっかく使える母国語なのですから、接客やPOPの中で使いこなさないともったいないですよね。

「言葉を使って商売できることに感謝する」

マンハッタンのCentury21にて感じました。
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by koto-style | 2006-03-06 20:46 | ショッピングセンター