流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


by koto-style

「現実より、やや大げさな演出の陳列は欲しくなる」

d0015277_15472593.jpgシャンプーや洗剤などの雑貨を買うため、豊洲駅前にあるホームセンターへと向かいました。消耗雑貨から、家を建てる資材、電動工具、文房具、家具、店舗用品まである同店は売場を歩いているだけで、何か作りたくなります。300円以下の小銭感覚で買える雑貨や部品がある店は俄然、現実味を帯びるため、お客様も真剣に売場の商品を観察します。レジに向かうため、ふらりと立ち寄った鍋売場では、相撲部屋のちゃんこに使われるような大型の両手鍋や洋食屋さんで使われる寸胴鍋が天井からつるされ、合羽橋の調理道具街のミニチュア版のような雰囲気を演出しています。すき焼き用の鉄鍋、親子丼やカツ丼の具を煮る浅い鍋、スープ用の深鍋、火を使わずに煮込み料理をするシャトルシェフなど‥‥。当初、まったく鍋を買うつもりなど、なかったのですが用途に応じ形やサイズが異なる鍋を見ていると、無性に料理を作りたくなり、売場を離れることができなくなりました。おそらく、ただ鍋をポンと置いているだけでは料理をしたいという気分にはならず、鍋を欲しいとは思いません。一般家庭では使わないようなサイズの業務用鍋やプロ用調理器具を見ているうちに、おいしいものを作ってみたいという気分が高まり、商品を手にとって眺め、さらにPOPやパンフレットにも目を通すようになりました。ディスプレイ演出によって商品購入後に得られるであろう体験やあこがれのライフスタイル、お金をかけずに楽しめる暮らしを、やや大げさにイメージさせることができると、購買意欲は高まります。

「現実より、やや大げさな演出の陳列は欲しくなる」

豊洲のホームセンターで感じました。
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by koto-style | 2006-02-18 15:46 | ホームセンター