流通ジャーナリスト 購買促進コンサルタント金子哲雄がお届けする売場直送レポート


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「求められる販売形態は、加齢とともに変化する」

d0015277_12224774.jpg昭和40年代に建設された多くの公共住宅は、5階建て以下の場合、エレベーターが設置されていませんでした。足が不自由になると、一階のポストまで、郵便物を取りに行くことさえも難儀になります。建築物は30年、40年後に求められる機能を考え、設計することが大切であると実感しています。さて、GMSという何でも揃う小売業態が出現し、20年以上経過しますが、この販売方法は子育て世代の利便性を重視した商売のやり方です。対象とするお客様が加齢し、足腰が弱まってきますと、店内を歩き回って選ぶ楽しみは、そのまま魅力から不便へと変わって行きます。我が家の目の前にも、GMSがあり、その恩恵を頂いておりますが、40年後も、地域のお客様が品揃えの豊富さに魅力を感じるかどうかは疑問です。今朝、午前6時30分ごろ、江東区辰巳団地を自転車で走っていると、人だかりができ、賑わいのある広場がありました。近づいていくと、いわゆる野菜の行商の方がパラソルを開き、キャベツやきゅうり、ネギ、なすび、とうもろこしなどを販売しているんですね。GMSで3本198円で販売されているネギが、3本で150円。うれしくなって、思わず二束買ってしまいました。30代の方と70代の方では生活時間帯が異なります。子育て世代は会社帰りの午後10時ごろまで、店が開いているほうが便利ですが、70代を超えると午前6時台に、その朝、仕入れてきたものを購入できるほうが喜ばれますね。お客の家の前まで訪問し、商品を広げて売る移動販売。まさにシニア時代の売り方ですね。

「求められる販売形態は、加齢とともに変化する」

辰巳団地の朝市にて感じました。
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by koto-style | 2005-06-21 12:21 | ショッピングセンター